③『AUGUST』special comment

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ママママ主宰・木之瀬にまつわる方達に「8月」というテーマで短い文章を書いていただきました!
誰しもが経験したことのある季節に、改めて想いを馳せる一端になればいいなと思います。




霧がかり、まだひんやりとした空気の残る午前6時。小学生の勲章を首に提げて、毎日同じ道をゆく。夏の終わり、勲章を見返すと、旅行や里帰りのために空白の箇所がちらほら。それはもう楽しかった。忘れることのない思い出ばかりだ。しかしふと我に帰り空白を目の当たりにすると孤独な失意感に苛まれる。来年こそは!と意気込むも、また同じ日々を辿る。まだ僕のあの夏は終わっていない。

福久聡吾(カムカムミニキーナ)


子供の頃、何かの雑誌で見た風景
海沿いの道路に1人の少女が立ってこちらを見ている。海の青と山の緑、入道雲と少女の服の純白がとてつもなく綺麗に感じたのを覚えています。
8月になるとなんだかとても寂しくなります。夏の本番が始まり、そして終わっていくこの狭間のような1ヶ月がなんだかとても寂しいのです。そして先程の風景が浮かんで来ます。
そこから連鎖して子供の頃の感覚を一気に思い出します。不思議と「夏の終わり」というものが物凄く寂しくて、不安で、怖かった。今でもそうなんです。
きっとその1つの風景が「夏」と「綺麗な色」と「終わりへの不安」を紐付けして脳に刻んでいるんだと思います。そしてその引き金が8月なのかなぁ…と。

大澤利麗


8月について書いてくれと言われました。
書くことがないので少し思い出してみます。
8月、北海道。
少年時代、読んだ本に感銘を受け、無理を言って連れて行ってもらった8月、北海道。
思春期、言いしれぬ不安からひとり逃避した8月、北海道。
本を書いた憧れのおじさんには8月、結局会えなかったし、あの不安は8月の労働で吹っ切ろうとしたな。
いや、正確には8月じゃないか。やっぱり、ろくに書くことないです。

田中祐気


8月はとにかく暑いので、
涼しい&冷たい探しの旅が始まります。
家までの道のりで我慢できなくなったとき用に行きつけのコンビニを見つけたり、この夏お気に入りのアイスクリームを見つけたり、気持ちいい風が吹いている橋のうえでとまってみたり、、、部屋でクーラーつけてみたり。。
サウナ入って水風呂へ入る時の気持ちよさはいつでも味わえるけれども、汗だくでクーラーのついた部屋にはいったときの気持ち良さを味わえるのは夏だけ!!
私は今年もたっくさん汗をかいてクーラーを堪能し、夏を満喫したいと思います。

上川周作